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2018/02/10

数年ぶりの大雪が教えてくれたこと

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昼に降り出した雪は夜になってもやむ気配を見せず、案の定というか、予定通りというか、とにかく僕が通勤で使っている路線のダイヤを麻痺させ、いつもより仕事を早めに切り上げて乗り込んだ電車も途中の駅でピタリと動かなくなってしまった。

あいにく僕にはぎゅうぎゅう詰めの車内に耐えるだけの体力は残っておらず、早々に諦めて止まった駅で下車し、近くの喫茶店で時間をつぶすことにした。

読みかけの佐藤正午の小説を開き、降りしきる外の雪に時折目を向けながら、「帰れるのかしら」と不安を感じている頭のかたわらで、「なんだかこの時間は贅沢だな」と高揚している自分がいることに気付いた。

こんなことがなければまっすぐに家に帰り、今頃テレビのバラエティ番組を見るともなく流しながらご飯を食べている時間だ。

「動けない」という不自由さの中で、手持ち無沙汰な時間だけが手元にあることに「自由」を感じるというのは、なんだか皮肉めいていて面白い。

自由。
いつからか、というか年々その言葉を口にすることに及び腰になってきている。
まっすぐで力強いイメージを伴う自由は、そのひたむきさ故に眩しすぎて目をそむけさせることがあるようだ。

そんなことをぼんやり考えているうちに電車のダイヤは復旧した。
責務を終えたようにガラガラになった車内には、ぽっかりと自由が漂っているように見えた。

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勢いを落とすことなく夜通し降り続けた雪は、翌朝カーテンを開けた僕の前に真っ白に輝く世界を用意してくれた。

「きれいだ」と思うのはほんの一瞬で、この雪では交通機関は確実に乱れているだろう、滑って転ぶ可能性もある、実際に数年前の大雪のときには盛大に転んだし、などと苦い記憶を呼び起こすうちにすっかり僕の目に映る雪は輝きを失い、しまいには会社に行くことすら億劫になり、それでもサラリーマンらしくしっかりと準備をして、ため息とともに玄関のドアに手をかけた。

ドアを開けた途端、マンションの廊下をドカドカと走り回る音が、僕のいるひとつ上の階から鳴り響いた。そこにこどもたちの嬌声が重なる。

「わぁ!雪だ」
「雪だるま作ろう!」
「いや。雪合戦だ!」

どんな表情で話しているかはわからない。
けれどありあまる「楽しい!」を爆発させた声であることはわかる。
あまりの楽しそうな「合唱」に僕は思わず足を止め、耳を傾けた。
「あぁ。彼らは自由なんだな」そう思った僕の頬は自然と緩んでいた。

楽しいから自由なのか。自由だから楽しいのか。それはわからない。
けれど確実に言えることは、子どもたちはただ目の前の雪に夢中になっているということで、そしてその夢中さに僕も乗せられ、今はとても気分がいいということだ。

自由なんてそもそも目指し獲得するものではなかった。
ただ、ただ目の前のことに夢中になるだけで、僕らはこんなにも自由になれるんだ。

数年ぶりに降った大雪はシンプルで大切なことを教えてくれた。

綺麗に澄み渡った青空が連れてきたキンとする空気を頬に感じる。
まだ誰にも踏まれていない真っさらな雪に足を乗せる度に鳴る「ギシ・ギシ」という心地よい音に耳を傾け、しばし足元に夢中になりながら僕は駅へと歩く。

ゆっくりと一歩ずつ、今を楽しみながら。

2018/01/29

『 Between In Between 』×『 MOSCOT GENUINE STANDARD FAIR 2 』

『 Between In Between 』 by Takesh Abe
           ×『 MOSCOT GENUINE STANDARD FAIR 2 』

2/16よりのイベントのご紹介

阿部健さんの写真展を開催します。
好きな写真家の一人、独特のざらっとした感じが、とても心地よい
素敵な作品を沢山撮っています。
今回は限定で阿部さんと
WASHEDLEATHERケース(限定15個 ¥6,500)
写真をプリントした眼鏡クロス(限定 各60枚 L¥1,000 S¥700)
を作り販売します。

この機会に、阿部さんの世界観を感じてみて下さい。

期間中、阿部さんも愛用するNYで100年以上もの歴史のあるブランドMOSCOTのフェアも同時開催
定番は勿論、通常LOCALの店頭に並ばないモデルまでご用意します。
是非こちらもお楽しみ下さい。

阿部 健(あべ・たけし)
1980年神奈川県生まれ。
日本写真芸術専門学校 2部 報道・芸術写真科を卒業。
写真家平野太呂氏の助手を経て、2009年よりフリーランス。
www.takeshiabe.com

日程 2/16(fri) – 25(sun)
OPENING RECEPTION 2/16 (FRI) 19:30〜22:00

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2018/01/26

30年という歳月

30年という歳月

自分にはとても長く感じる
物心がついてからのほとんどの時間です。

お店には新作が沢山入荷しています
ふと、テーブルに並んでいるものじっと見ました

OLIVERPEOPLES

良くも悪くも振ず

その感じがたまらなく好きです。

新作入荷しています。

30年後、このお店も

「 変わらないね。」

そう言われているでしょうか

そうなっていたいと思う。

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